
今日もいい天気
️


さて、突然ですが、
皆さんは動物のフードを、どんな基準で選んでますか?また、それをどこで買ってますか?
動物病院?量販店?
多くの方は、最近はインターネットや通販サイトでお求めかと。
で、その時に、
「安易に高いフードを選ばないでください。」
と言いたい
♂️

何言ってるの?とお思いかもしれませんが、
これには訳がありまして。
10年ぐらい前から、ペット産業に通販の流れが入り、本来であれば病院でしか買えないはずのフードや薬まで流通されるようになりました。
飼い主さんに広く行き渡るのはいいことだけど、反面、誤った選択・使用が爆発的に増えました。
そして、今度は、
コロナ禍で、ペットフードはじめ実にたくさんのものの流通が滞り、今まで利用していたフードが手に入りづらくなり、それを逆手にか、
「これだけで大丈夫。奇跡のフード」
みたいなものが出始めて。
商魂たくましいというか何というか…
もちろん、‘いいもの’は、それなりの価格になります。
それは、原材料が確かだったり、成分が長年研究されていたり、製造工程がしっかりしていたり。それなりに理由があるはずです。
が、
正直、
(そんなにお高くなくても…)
と思うものも。
僕が飼い主さんにフードをお勧めする時に大事にしていることは、
・栄養組成…当たり前!
・嗜好性…食べないフードあげてても無意味!
・価格…高くて続けられないなら、無理!
・継続性…販売終了とか、困る!
です。
食物アレルギー以外の皮膚病は、程度は軽くなれるど、食事療法だけでは治りません。
ちなみに、食事療法の対象疾患は、
・食物アレルギー
・尿石症
・蛋白漏出性腸炎(IBD)
・肥満
・栄養失調
です。
あとの疾患は、フードはあくまでも補助。
こう書いていると、なんだかフードの選択に否定的と思われそうですが、そんな事はないです。
特に皮膚病の場合、多くの子が栄養改善でかなり良くなります。
ただ、最近、あまりにも
「これを食べていれば、健康になります」
系のフードの宣伝が目に余るので…。
食事由来の病気や健康悪化の場合、
食事を変えたら、成果が出るまで3ヶ月は続けてください。
フードを選ぶときは、
【原材料・成分組成・製法】
を元に、かかりつけの獣医師に相談してください。
「いい」フードを選んで、健康な生活を

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