2021年11月04日

フード選びは適切に

こんにちはー勝ち誇り
今日もいい天気太陽きらきら

さて、突然ですが、
皆さんは動物のフードを、どんな基準で選んでますか?また、それをどこで買ってますか?
動物病院?量販店?
多くの方は、最近はインターネットや通販サイトでお求めかと。

で、その時に、

「安易に高いフードを選ばないでください。」

と言いたい手(パー)‍♂️


何言ってるの?とお思いかもしれませんが、
これには訳がありまして。

10年ぐらい前から、ペット産業に通販の流れが入り、本来であれば病院でしか買えないはずのフードや薬まで流通されるようになりました。
飼い主さんに広く行き渡るのはいいことだけど、反面、誤った選択・使用が爆発的に増えました。
そして、今度は、
コロナ禍で、ペットフードはじめ実にたくさんのものの流通が滞り、今まで利用していたフードが手に入りづらくなり、それを逆手にか、
「これだけで大丈夫。奇跡のフード」
みたいなものが出始めて。
商魂たくましいというか何というか…

もちろん、‘いいもの’は、それなりの価格になります。
それは、原材料が確かだったり、成分が長年研究されていたり、製造工程がしっかりしていたり。それなりに理由があるはずです。

が、
正直、
(そんなにお高くなくても…)
と思うものも。

僕が飼い主さんにフードをお勧めする時に大事にしていることは、

栄養組成…当たり前!
嗜好性…食べないフードあげてても無意味!
価格…高くて続けられないなら、無理!
継続性…販売終了とか、困る!

です。


食物アレルギー以外の皮膚病は、程度は軽くなれるど、食事療法だけでは治りません。
ちなみに、食事療法の対象疾患は、
・食物アレルギー
・尿石症
・蛋白漏出性腸炎(IBD)
・肥満
・栄養失調

です。
あとの疾患は、フードはあくまでも補助。

こう書いていると、なんだかフードの選択に否定的と思われそうですが、そんな事はないです。
特に皮膚病の場合、多くの子が栄養改善でかなり良くなります。
ただ、最近、あまりにも
「これを食べていれば、健康になります」
系のフードの宣伝が目に余るので…。

食事由来の病気や健康悪化の場合、
食事を変えたら、成果が出るまで3ヶ月は続けてください。

フードを選ぶときは、
【原材料・成分組成・製法】
を元に、かかりつけの獣医師に相談してください。

「いい」フードを選んで、健康な生活をおやゆびサイン

診療のご相談はこちらまで下指差し

https://orange-juui.com/
くさかり獣医科
posted by オレンジ獣医 at 12:59| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: